フィンランドの鬼才アキ・カウリスマキ特集
マッチ工場で働きながら母と義父を養うだけの退屈で孤独な日々を過ごす少女イリス。ある給料日、彼女は家賃に当てるはずの金でドレスを買ってしまう。母と義父にひどく叱られるものの、聞き入れずそのドレスを来てディスコへ向かう。そこで出会った男性と一夜を過ごすが…。人生のどん底に落ちた気分の彼女は自分を傷つけてきた者たちへの“復讐”を企てるのであった。 彼のほかの作品と同様、いわゆる社会的底辺にある人の姿を淡々と描き独特なユーモアを感じさせる本作「マッチ工場の少女」。ダンスパーティの場面に登場するバンドの演奏とボーカルも良い味を出しており、映画の登場人物の心情と合っているようでどこかミスマッチさを感じると […]